敗戦国の悲しさ

 わが国は第二次大戦で連合国に敗北し、大きく国家形態が変わるとともに、外国のみならず国内にも多数の反日日本人が生まれ、誤った歴史観による教育が行われ、反日思想が結構はびこっていた。最近は少し変わったようだが、それでも相当数の日本人は反日思想家らしい。馬鹿な話だ。反日ではない外国人が大勢いるのに、日本人が反日と言うのは自虐思想に他ならない。

 日本の最大の過ちは、戦争に負けたことであって、帝国主義とか侵略とか言うことではない。南京大虐殺も従軍慰安婦も朝鮮併合も、偽りとは言わないまでも言われているようなことではない。

 

 ただ一つの誤りは「戦争で負けたこと」である。「勝てば官軍、負くれば賊」と言うのは古今東西変わらない原理である。この点で日本の指導者は間違えたし、国家国民への罪もある。東京裁判のA級戦犯(連合国が勝手に作った罪)であろうがなかろうが、そんなことは何の関係もない。悪いのは負ける戦争を行った、ただその一点である・

 閣僚が靖国神社を参拝しようがしまいが、外国から干渉を受けることではない。

 歴史観は日本の歴史観でよい。中国や韓国と合わせる必要など微塵もないにもかかわらず、歴史問題でもめるのはおかしなことだ。

 

 このようなことで、戦争に負けたことによる反日思想に毒された国民が相当数生まれたことが問題で、その克服が第一の国家目標であるべきだ。

 

 次代を担う日本国民に、伝えなければならないことが、ほとんど伝えられていない今日の状況が最大の問題だろうと考えます。

 例えば、陸軍記念日も知らない、海軍記念日も知らない、日本軍に撃沈されたイギリス戦艦プリンスオブウェールズの乗員の救助に当たって、イギリス海軍から厚い感謝を受けた駆逐艦「いかづちち」も知らない、日本を空襲するB29爆撃機を体当たりで最初に撃墜したパイロット(渡邊軍曹)の名も知らない、戦後の昭和24年に、共産軍の侵攻を受けた台湾の国民党軍の支援に、密航して渡って、共産軍を追い落とした元北支派遣軍司令官(根本陸軍中将)の功績も知らない、などなど。日本が世界に誇る事績を教育に使わないなどいかがなものだろうか。

 道場に空手を習いに来ている子供たちの保護者の方々に伺っても、皆さんはご存じない。これは戦争に負けたことによる悲劇である。

 これを子供たちに教えることも、空手教師の仕事ではないかと私は考えている。それを話すととんでもない右翼だと誤解されかねないから、よした方がいいのでは? と言うご忠告も頂く。右翼も左翼もないだろう。戦争で負けた弊害を、多少とも回復ささせる努力が大切ではないか。

 

 海上自衛隊の観艦式に招待を受けて、君が代、日の丸に対する米軍人家庭の子供たちを見て、日の丸反対、君が代反対などと言う、バカな反日日本人に驚かざるを得ない。アメリカ人の子供たち(幼児や小学生)は、護衛艦の甲板に君が代が流れた途端に全員が直立不動となったので、私は驚愕した。学校では先生たちが、君が代反対、日の丸反対を叫んでいた時代のことだ。