海軍記念日 5月27日

 今年も5月に入った。かつては5月27日は海軍記念日だった。自衛隊では行事を行うらしいが、民間では今はそれを知らない子供たちや保護者たちがほとんどである。この日は、日本軍がロシアのバルチック艦隊を日本海海戦で壊滅させた日である。これは世界の海戦史上第一位の大勝利を挙げた海戦で、これに次ぐ第二位の海戦がイギリスのネルソン提督が挙げた、スペイントラファルガー岬の沖で行なわれたトラファルガー海戦である。イギリスはこれで大勝利を挙げたが、ネルソン提督は戦死した。

 日本海海戦については、東郷平八郎元帥の率いる日本の連合艦隊が挙げたものだが、私が解説するより、従軍士官の水野広徳が書いた戦記「此の一戦」をお読み頂くのが確かである。これは日本が世界に誇れる大勝利だった。

 小学校ではこれを子供たちに教えるべきだと思うが、いかがだろうか? 私は空手を教える中でこのようなことを教えている。

 

 私が子供の頃「此の一戦」を熟読したが、成人して知ったことは、日露戦争そのものが、イギリス、ロシアの侵略戦争が背景にあり、イギリスがロシアの南下を防ぐのに手が回らないので、日本にロシアと戦ってもらいたい、と言うことだったらしい。日本もロシアの南下を防ぎたいので、両者の利害がが一致していたので、日本が日露戦争に踏み切ったと言うことらしい。

 日本はアメリカから戦費を借り、イギリスから軍艦を買ってこの戦争の臨んだらしい。だから負けてもアメリカやイギリスが仲介に乗り出すから、第二次大戦の様な無条件降伏は起こらない状況だったようだが、それでもようやく近代化した日本が、ヨーロッパの強国と戦うのだから、明治天皇以下、皆が必死だったようである。

 日本は勝てないだろうと世界が予測していた中で、海軍はこの海戦で大勝利をあげ、陸軍も奉天会戦に何とか勝利したので、これで大勢が決したようである。