空手研究のための参考図書

所属団体・役員名簿を更新しました。

 

 初代会長の中村先生の師である金城裕先生は、空手の実技者として達人だっただけでなく、空手研究の学者としても名の知れた方で、その蔵書約三千冊は、沖縄県立図書館に金城文庫として保管され、閲覧に供されている。その三千冊の内の相当部分は本連盟中村会長中村先生が、神田の古本屋街で集めたものであった。当然、中村先生も積んだ床が根Kルほどの相当数の書籍を保有されていたが、私どもにそれを整理保管する時間的経済的余裕がなく破棄せざるを得なかった。

 ここでは空手研究に必須とも言うべき書物について解説する。PDF化して掲載したいと考えたが、著作権や出版権の問題だあるらしいので、書物の紹介と改正つに留める。

 

琉球百話 島袋源一郎著 琉球史料研究会発行

 唐手について触れているのは一部だけだが、空手の歴史研究に欠かせない根本史料である。

 

空手道大鑑 仲宗根源和著 緑林堂復刻

 少林流の松村パッサイ(糸東流松村バッサイは福岡の福留先生がここから取り出したもの)や花城のジオンなどが載っている重要な空手書籍、一時期は25万円mの値がついていたが、緑林堂から復刻された。

 

唐手から空手へ 金城 裕 日本武道館刊

 金成裕先生は空手と空手でないもの(剛柔流や糸東流など)を峻別される先生だった。空手とは何か、何が空手なのかを口癖にされていた。首里地区の桃原で育ち幼少の頃から空手(当時は唐手)を学び、初期の唐手から体験して来て現代に至る空手の全体像が理解できる書物である。